香川県三木町白山(しらやま)の蝶 ~40年前との蝶類相の比較~ |
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近年、里山の昆虫相は注目されていますが、かつてはそれほど珍しい種類が生息していたわけではないので、熱心に調査した人はほとんどおらず、ある里山でのまとまった報告は多くありません。香川県内の里山についても、事情は同様ですが、三木町の白山は、「香川生物」の第4号に、香川大学農学部の自然科学部が1968年までに採集したチョウのリストを報告していました。そのため白山は、現在と比較することにより具体的にチョウ相の変遷を知ることができる、香川県内でも数少ない貴重な場所であると言えます。 また、2004年から白山では雑木林が広範囲に伐採され、サクラが植栽されるという、著しい環境変化が生じていす。このため、現時点でのチョウ相の記録は、伐採がチョウ相に及ぼす影響を知る上でも重要であると考えられます。
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香川大学農学部昆虫学研究室 | ![]() |