昆虫標本(東南アジア産アリ類)


本コレクションにもとづいて新種記載された
インドネシア産ムカシアリの1種 Leptanilla clypeata Yamane et Ito

インドネシア・マレーシアの各地で採集したアリ類の乾燥標本と液浸標本を多数保管している。このコレクションの特徴は、特定の地域(インドネシアのボゴール植物園、ゲデ山、ウジュンクロン国立公園、およびマレーシアのウルゴンバック保護林など)で徹底的に採集したものであること、および、多くがコロニーを単位に採集していることである。そのため、近縁種群の識別や、種内の変異を認識する上で貴重なコレクションとなっており、東南アジアのアリ類の分類学的研究を行う上で必見のコレクションといえる。実際、これまでに多くのアリ研究者に利用されており、本コレクションの所蔵標本をもとに、一新属を含む多数の新種が記載されている。また、本研究室でこれまでに公表した東南アジア産アリ類の行動や生態に関する研究の証拠標本も多数含んでいる。(農学部伊藤文紀)

標本点数 約30000点 保管場所 農学部伊藤研究室